マンションのリフォームで考えるべきポイント

中古マンションを購入してリフォームするという場合のメリットは、新築マンションを購入するよりも安く自分好みの部屋にすることができるという点ですが、リフォームすることが許されない場所もあります。
マンションでリフォームすることのできる場所は、購入した人が所有権を持っている専有部分だけです。

廊下や玄関のドア、郵便受けなどの共有部分については、手を加えることができません。
柱を移動する、バルコニーをサンルームにするといったこともできませんから、あらかじめ管理規約を確認しておかなければなりません。

新築マンションを購入する場合には、基本的に物件が完成する前に契約してしまいます。
モデルルームの様子でしか詳細を確認することはできませんが、中古マンションであれば自分が暮らすことになる部屋の中を事前に見ることができます。

構造や汚れの状態などについても、確認しておきたいところです。
シンクを移動するならば床下の給排水管も移動しなければなりませんし、場合によっては高さも変えなければなりませんから、予算も考えてこまかく見積もるようにします。

壁紙や窓枠が黒く汚れている場合は、結露によってカビが生えている可能性も考えられますから、断熱リフォームや内窓を設置するといったことも必要になります。
ユニットバスやシステムキッチンなどといった設備機器は、規定のサイズに収まらない可能性もあります。

それはオーダーメイドで用意するか、部屋の間仕切りを移動させるといったことで解消することが可能です。
IHクッキングヒーター、電気床暖房などを導入してオール電化にする場合は、最低でも60アンペア以上の電源を確保しておかなければ、増加する電気使用量に対応することができません。

ただ、マンション全体で使うことのできる電気総量は決まっていますから、それぞれの部屋で割り当てられている容量についても確認しておく必要があります。
内装をすべて解体するスケルトンリフォームであれば間取りから内装、設備に至るまでのすべてがオーダーメイドということになりますが、費用は1平方メートルあたり15万円程度になっていて、60平方メートルであれば800万円程度がかかることになります。